仏教ファン

東大ドリームネットの企画で、神谷町にある「光明寺」というお寺にいってきました。

今回は東大OBでもある松本圭介さんとお話をしようという企画。
予想していたよりだいぶ若かったけれど、とても落ち着いた方でした。
自分は悟りの世界に至りたいというよりは、むしろ仏教の素晴らしい部分が大好きな「仏教ファン」にすぎないとのこと。せっかく仏教にはいい部分がたくさんあるのに、それが生かされていない、外部に魅力が伝わっていないと考えていて、「お寺カフェ」や仏教版ブルータスのような雑誌制作にも関わっているそうです。
カフェからお寺・仏教に親しみを感じてもらい、心を落ち着かせる空間・時間の中で人の輪を形成し、そして仏教について知りたいと感じる人のための情報発信の場もつくる。なんかうまいビジネスモデルをみているようw

お話を聞いていて思考・信条と行動とが融合したものが松本さんのいう人間の「生き様」なのかなーと考え、なんとなくHBS留学記の岩瀬さんが書いていた「principle」(信念・行動規範)という言葉を思い出した。

高校の恩師がくれた僕の好きな言葉で、「寛容は自らを守るために不寛容に対して不寛容になるべきか」というものがあります。国家や個人など様々なレベルの問題をはらんだテーゼだと思いますが、僕自身は少なくとも個人としては「寛容であるべきだ」と感じています。その意味で一般的な日本人の無宗教とさえ言われる「ゆるさ」はいいなぁと思うのですが、松本さんはそのような強制ならぬ「共生」の本質はそのままに、仏教をより親しみやすくより多くの人の心の拠り所となるようなものに変えようとしているのかなと感じました。


色々とおしゃべりをした後は本堂で開かれるライブ「誰そ彼(タソガレ)」に参加し、ネパール人で曼荼羅核書きの人と喋ったり、寒い中日本酒を飲みながら牛丼を食べたり、お寺の中で生演奏を聴いたりととても楽しかった!光明寺のお墓の後ろにそびえ立つ東京タワーの眺めは、別世界に来たかのような錯覚を起こすほど素敵でした☆


惨劇の夜に全てを失って寒々しい思いをしていましたが、やっぱり冬は好きだなーと思う一日でしたとさ。


「彼岸寺」
http://www.higan.net/